先日熊本へ行く機会があり、帰りに「竹の熊」という喫茶店に立ち寄りました。

昼下がりの時間帯だったのですが、到着したときはお客さんの列ができていました。

 

屋根はこけら葺き、軒天は杉皮張り、壁は土壁でされており、素材感に圧倒されました。

寄棟の低重心な外観が凪いだ水面に反射し、息をのむような美しさでした。

 

建物の構造としてシンプルで繊細な線なのに対して

素材感は自然に振り切ったテクスチャなのですが、まとまりと品がありました。

30分ほど待って入店すると、暖炉がありスタッフが薪を追加していました。

あまーいお菓子とあまーーい飲み物をいただきました。

 

お客さんがたくさんいたので店内からの写真は遠慮してあまり撮っていないのですが、土間が掘り下げてあり、座席に座った時に水面と目線がかなり近い高さ関係になるように考えられていました。

肌寒い日でしたが、どこにいても心地よくて

心の底から帰りたくないと思える場所でした。

 

山口コムオ